5月13日行いました食品工場見学会の報告について、今長谷会員からの報告です。
5月13日(土)、食品業界研究会会員10名で茨城県古河市の「トモエ乳業株式会社」を訪問見学しました。
同社は、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県の県境付近に立地し、半径100km圏内に関東がほぼすっぽり入る関東のど真ん中に所在している牛乳・乳飲料・ヨーグルト・果汁などを製造販売している乳業・飲料メーカーです。
最初に1時間ほど社長の中田俊之氏から会社の歴史から経営理念・現在の課題・将来ビジョンなどを熱く語っていただきました。
1956 (昭和31) 年に社長の父(俊男氏)が牛乳専売メーカーとして創業。順調に事業を拡大し、2013年に隣接地に延床面積16千㎡の第2工場を建設。現在この第2工場は牛乳製造の単一工場としては全国トップの生産力とのことです。
同社の経営理念は、「産業の中に文化あり」「医食同源」「安全で安心な牛乳・乳製品等を通して社会に貢献します」の3つで、300人の社員とともに日々実践されています。
中田社長は、医師の免許を持ち茨城県内の病院に勤務されていましたが、父親の病気をきっかけに2009年副社長として同社に入社し、2014年代表取締役社長に就任されました。「健康付加価値商品」を開発し、「トモエブランド」を確立することを課題として、将来ビジョン「トモエデザイン2030」(①感謝しあえる会社②酪農牛乳文化の拡大③営業利益率3%以上)を策定し、社員一丸となりビジョン達成に向け努力しているとのことで、社長の熱い思いに感銘を受けました。
その後、専務の小川澄男氏に第1工場、第2工場を案内していただきました。
所狭しと並ぶミルクタンクや充てん機をはじめ最新鋭の自動製品倉庫など日本一の乳業工場に圧倒されました。
最後に、前社長の俊男氏が約50年かけて日本だけでなく世界150か国から集めた牛の壁画や置物、牛乳容器、昭和時代の牛乳製造機など貴重で珍しいアイテム約5千点が展示されている「牛乳博物館」を見学し、酪農・乳業の歴史も勉強することができました。
工場見学を終えた後は、車2台に分乗し、東北自動車道の羽生パーキングエリアで遅いランチを取り、蓮田サービスエリアで施設見学をした後、大宮駅で解散となりました。
たいへん有意義な1日でした。
(執筆者:食品業界研究会会員 今長谷)
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